いつも療妻健母®Lifeをご覧下さり有難うございます。
東日本大震災からもうすぐ10年。
今改めて、防災対策を見直されるという方も多いと思います。
災害時の備蓄として重要なものの一つは、もちろん食料。
最低でも3日から一週間分はあったほうが良いと言われます。
ただし、保存食であれば何でも良いわけではありません。
一般的に上げられるレトルト食品、インスタント食品、缶詰、乾パンなどは、ご承知のように、食品添加物や防腐剤、ポストハーベスト(収穫後農薬)が満載💦
一日の野菜がこれ一本のジュース類も、ほとんどが濃縮還元です。
加工前の野菜に栄養素がたっぷりでも、加工後にそれがどれだけ残っているかは疑問です。(野菜の詳しい原産地も分からない場合も多いです💦)
私たちの身体は、栄養素さえ足りていれば問題ないのでしょうか。
答えはNOです。
一日の栄養がこれ一つで! と謳っているビスケットやジュース、ゼリー飲料やサプリメントなど、いくらでもありますが、それだけで一生満腹で、満足して、健康でいられる方は、恐らくいらっしゃらないでしょう(笑)。
栄養素よりも、私たちの生命維持に欠かせないのは、
「食材の生命力」です。
空腹を満たし、元氣の素となるのは、自然界にある野菜や動物から頂く「命」。
栄養補助食品やコンビニのお弁当、インスタント食品をいくら食べても、長時間お腹が満たされないのは、そもそも食材の「生命力」が乏しいからです。
そのため、被災状況が比較的軽い場合は、できるだけ水やカセットコンロなどを活用し、「健康が維持しやすい」ものを作って頂くほうが賢明です。
食料の備蓄も、
①そのまま食べられるもの
②調理して頂くもの
に分けて用意しておくと盤石です。
本ブログでは、
①家庭で簡単に手に入るもので
②余計なお金と時間をかけず
③確実に自分と家族の健康を維持したい
療妻健母の皆様を応援しておりますので、その原則を踏まえた備蓄用の食材をご紹介します!
【①そのまま食べられるもの】
▢干し芋🍠(漂白剤などを使っていないもの)
▢おかき・煎餅🍘(化学調味料、添加物の入っていないもの)
【②水、コンロ、鍋さえあれば調理できるもの】
▢米
鍋と水と火があれば、お米を炊く、雑炊や粥、離乳食や病中病後の方のために重湯を作ることもできます。
脳の主たる栄養源も、米のでんぷん質。大腸まで届く唯一の水分は米であり、最終的に脳や大腸の調子が、自律神経やホルモンバランスに影響します。
▢もち
※ご高齢の方など嚥下能力が低下している方、アレルギーをお持ちの方はご注意ください(餅は精が強いのでアレルギー反応がでる場合があります)
▢天然塩・純正の味噌(調味料として)
各家庭で普段から使っているもので十分ですが、念のため、純正の調味料のお勧めのリンクを貼っておきます。
▢乾燥の野菜(ブドウ糖や保存料無添加のもの)
▢海藻(乾燥ワカメなど)
▢干し椎茸
【災害時にあると便利な、調理に必要なもの】
▢飲料水
▢カセットコンロ(ボンベ)もしくはBBQコンロ(炭、着火剤、バーナー)
▢鍋(蓋つき)
保存食としては、カップ麺やインスタント食品は手軽かもしれませんが、おびただしい食品添加物や酸化した油、原産地や汚染状況の分からない原材料から作られた食品を摂り続けるのは、健康維持の観点からはお勧めできません。
ライフラインや医療機関の受診に支障がでる状況や、避難所生活などで、少しでも免疫力を上げる必要がある時ほど、素朴な和食を頂くほうが、はるかに安全で、健康維持にも有効と言えます。
詩人・宮沢賢治は有名な『雨ニモマケズ風ニモマケズ』の中で、
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
と表現しています。
ここにも日本人の健康維持の秘訣が記されています。
これぞ、自然の法則ですね。
私たちの身体に本当に必要なものは、日本に昔からあって、安価で、シンプルで、保存料などなくても保存のきく食材なのかも知れません。
東洋医学・食養生研究者
鍼灸学修士
食養指導士
風ノ帆 拝
筆者の略歴、臨床経験、治療家になったキッカケなどにご興味のある方は
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『療妻健母®』とは、「良妻賢母」をもじった造語です。
家族の健康を、毎日の食習慣で守ることができる主治医のような女性を表します。
料理を食べる方の健康と笑顔を願い、自然の恵みに感謝して作られた料理は、家族の健全な心身を守る一番の良薬。そのような身体に対して謙虚で聡明な女性を『療妻健母®』と申します。
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